
10月31日午前2時50分、首里城の「正殿で火災が起きている」と110番通報がありました。消防車が10台以上出動し、消火活動に当たる大火災となりました。

幸いけが人はいないとのことですが、世界文化遺産の首里城が全焼する大惨事になりました。
首里城の正殿、北殿、南殿は、いずれも木造の建造物のため、火の手が回るのが早く全焼に至りました。
当初は火の勢いがおさまらないことから、首里城近くに住む周辺住民が近くの公民館へ避難する事態になりました。
現在は黒い煙は出ておらず、ほぼ鎮火した様子です。

もくじ
首里城の火災原因は?
火災に最初に気づいたのは、首里城の警備員で、警備システムの熱感知センサーに反応があったことから、確認したところすでに正殿から火の手が上がっていたといいます。
首里城の正殿には31日未明まで、開催中の「首里城祭」の関係者が作業をしていたといいます。
出火当時は関係者はすでに帰宅しており、出火原因との詳しい関係はわかっていないとのことですが、おそらくこのイベントが出火原因かと思われます。
沖縄県民の反応
燃える首里城のニュース映像を見てショックでした。首里城を観光で一度訪れたことがあるだけの私ですらショックを受けたので、沖縄の人たちはもっとショックが大きいでしょう。
首里城に隣接し、正殿などが見える龍潭(りゅうたん)池の周りには近所の住民が殺到しています。「私たちにとって首里城は神様みたいな存在。涙で言葉が出ない」と住民のショックは計り知れません。
首里城とは
首里城は1429~1879年の450年間にわたって、琉球王国の政治と文化の中心でした。
1945年に第2次世界大戦で焼失
1958年に守礼門が復元
1992年に正殿などの復元が完成
2000年に首里城跡が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」世界遺産に登録
首里城の正殿は昨年12月に2年3カ月かけて漆の塗り直し作業が完了したばかりでした。