
5月17日に公布された「電気通信事業法の一部を改正する法律」の施行が10月1日に行われました。
もくじ
電気通信事業法改正はどこが変わった?
10月1日に施行された電気通信事業法の改正によって
・携帯電話の通信料金と端末代金の完全分離
・行き過ぎた囲い込みの是正
・販売代理店の届出制度
・事業者や販売代理店による勧誘の適正化
が新たに加えられました。
ここで私たちスマホユーザーに大きく関わってくるのが
・携帯電話の通信料金と端末代金の完全分離
・行き過ぎた囲い込みの是正
この2点です。
これらを簡単に説明すると
・携帯電話の通信料金と端末代金の完全分離
これによって回線契約と端末購入が完全に分離されたことで、スマートフォン端末を安売りして割高に設定した通信料で回収するという携帯会社の料金体系が改められました。
・行き過ぎた囲い込みの是正
これによって定期契約(いわゆる2年縛り)の違約金を現行の9500円から1000円以下に引き下げられ、高額な違約金で顧客を囲い込む携帯会社の手法が是正されました。そして、定期契約(2年縛り)の有無による月額料金プランの差額も上限が月額170円に是正されたことで、定期契約を結ぶメリットもなくなりました。また、端末の割引上限が2万円までとなりました。
電気通信事業法改正によるメリット・デメリット
メリット
・通信料が4割安くなる。
・2年縛りの違約金が上限1000円になったことで、携帯会社の乗り換えをしやすくなる。
デメリット
・スマートフォン端末本体の大幅な値引きがなくなる。
このように法改正によって、通信料や違約金が安くなったのはいいのですが、端末代の値引きがなくなったことで、新たにスマートフォン端末を購入する場合だとトータルではそこまでお得にはならない結果になりました。
また、NTTドコモの「スマホおかえしプログラム」は、端末代を36ヶ月の分割で購入することで、25ヶ月目にスマートフォン端末を返却すれば残りの12ヶ月の支払い免除するというプログラムですが、これは実質的な2年縛りと言えるので契約には注意が必要です。
電気通信事業法改正後にお得になるプランは?
では、どのように契約すれば一番お得なのか?
それは、今手持ちのスマートフォンをそのまま格安SIMで利用することです。
今、大手3社で契約されているのであれば、すぐに違約金1000円を支払って解約してください。SIMロックを解除すれば今の端末をそのまま格安SIMに差し替えて使うことが可能です。
そうすることで、スマホ本体を新しく買い換えることなく格安SIMに乗り換えることができます。楽天モバイルであれば月々1480円で済みます。


まとめ
法改正されたと言ってもまだまだ格安SIMの方が通信料は安く、しかもスマートフォン本体の価格は割引きがなくなるため、大手キャリアで契約するメリットはほとんどなくなりました。
安く済ませるには違約金を支払って格安SIMに乗り換えるのが一番ですね。